Instagramのアカウントを運用している人なら、誰でも一度は聞いたことがあるはずです。
インサイトを見て、分析しよう!
というフレーズを。
もちろん「毎日ちゃんとチェックしてるよ」という人も、そうでない人も、
こんなお悩みありませんか?
- Instagramのインサイトは、スマホアプリだと見やすいけど、パソコンからだと見づらい
- Instagramアカウントを分析して改善するツールが知りたい
- Instagramのインサイトデータを記録として残したい
私のようにブログ運営をしている方や、企業のSNS担当の方、サロン運営の集客に使っている方など、
パソコンでの作業が慣れている人にとっては、Instagramのインサイト分析もパソコンで管理できたらいいのにな~と感じているのではないでしょうか?
今回は、PCでも見れるInstagramインサイト分析に活用できるツールをご紹介します。
コスパの良い有料サービスはもちろん、彗星のごとく現れた完全無料で使える優秀ツールもあるので、ぜひ最後までご覧ください!
Instagram分析で見るべき4つのポイント
Instagramのインサイトでは、様々な指標を見ることが出来ます。
しかし、ただ眺めているだけでは、具体的な改善や次へのアクションを見出すのはなかなか難しいものです。
そこで、まずはInstagram分析で特に重視すべき4つのポイントを押さえておきましょう。
エンゲージメント分析
エンゲージメントとは、「深い関わり合いや関係性」を意味する言葉で、
エンゲージメント率は、フォロワーとの親密度の深さを表す指標です。
エンゲージメント率は、インタラクション(いいね数+コメント数+シェア数)÷フォロワー数で算出できます。
一般的に、フォロワー数が増えるほど、エンゲージメント率は落ちる傾向にあります。
例えば、フォロワー100人でも熱心なファン10人が毎回いいねやコメントをくれる場合、エンゲージメント率は10%です。
その後、アカウントが成長し、フォロワー5万人になった時、同じ割合でいいねやコメントをくれると、5,000人が反応してくれることになりますが、実際はそのようなケースはごく稀です。
フォロワー数 | インタラクション | エンゲージメント率 |
---|---|---|
100 | 10 | 10% |
50,000 ▲UP | 1,000 ▲UP | ▼DOWN | 2%
このエンゲージメント率を計測し、ネガティブな要素が発見できた場合は、何かしら運用の改善を検討する必要があるでしょう。
フォロワー分析
フォロワー分析とは、名前の通りアカウントのフォロワーについてより深く知る分析です。
フォロワーの年齢層や性別、反応率が高い時間帯を分析したり、エンゲージメントが高いフォロワーのプロフィールを閲覧したりすることで、フォロワーに支持されるためのヒントを集めていきます。
そのヒントから仮説を立てて、発信内容に落とし込むことで、投稿のブラッシュアップを行うことができます。
競合アカウント分析(ベンチマーク)
インスタ運用では、既に成功しているようなアカウントや手強い競合アカウントの分析は欠かせません。
競合分析では、自分のアカウントと同様・類似したジャンルで、同程度~自分より多いフォロワー数を保有するアカウントを分析します。
成果を出しているアカウントを見て、「なぜこのアカウントは強いのか・成果を出しているのか」を考察します。
Instagramアプリのインサイトだけでは競合情報が抽出できないので、目視でアカウントを見ていくことになるのですが、どうしても主観的な分析になりがち。
本格的に競合分析をするなら、有料ツールを使ってベンチマークするのがおすすめです。
ハッシュタグ分析
ハッシュタグは、無料で使える範囲のツールでは取得が困難で、有料ツールを使うことで分析が可能になります。
様々なハッシュタグのうち、自社ブランドワードのハッシュタグを分析することで、ブランドの影響力を測定したり、UGC改善のための施策に利用できます。
UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略です。 企業側ではなく消費者であるユーザーによって制作・発信されるコンテンツを指します。
例えば、SNSに投稿されたコンテンツや、商品の感想・レビューなどのコメントも含まれます。
Instagram分析ツール・おすすめ5選
Instagramインサイト(公式アプリ・無料)
Instagramインサイトは、Instagramの公式分析アプリで、無料で使えますが、プロアカウントへの切り替えが必須となります。
基本的なアカウントのフォロワーの属性データや、投稿に対するアクションの時間帯などが分かりますが、
PCでは閲覧できず、スマホアプリのみ、かつデータの書き出し(CSVなど)もできない点には注意が必要です。
多機能な分析ツールと併用して、ちょっとしたタイミングで数値を確認したい時などには、手軽に使えて便利です。
- 基本的なフォロワー属性や投稿への反応が分かる
- スマホアプリで気軽に利用できる
- プロアカウントであれば無料で使える
- CSV等のデータ書き出しは出来ない
- PCで閲覧できない
Meta Business Suite(無料)
Meta Business Suite(メタビジネススイート)は、Meta社が提供しているFacebook、Instagramを統合し一括管理ができるツールです。
InstagramはMeta社のアプリなので、こちらも公式ツールとなり、無料で使用できますが、
使用するにはFacebookビジネスページを作成して、アカウントを紐付ける必要があります。
Instagramアプリで閲覧できるインサイトと同じデータが確認でき、PCからもインサイト分析ができるのがポイントです。
また、エクスポート機能があり、png、csv、pdfの形式でデータを出力することが可能です。
- PCから閲覧可能
- プロアカウントであれば全て無料で使える
- データをエクスポート(出力)できる
- 予約投稿やメッセージ管理など、運用に便利な機能あり
- Facebookビジネスページとの紐付け作業が面倒
- どこに何のデータがあるのか、わかりにくく、使い勝手がイマイチ
INSIGHT SUITE(有料)※無料プランあり
INSIGHT SUITEは、Instagram公式APIを使用した、Instagram用インサイトデータ分析ツールです。
月額固定の有料Instagram分析ツールですが、無料で使えるFreeプランでも十分に活用できる機能が搭載されているので、コストをかけずに分析ツールを導入したい方におすすめです。
Instagramインサイトをより見やすくまとめてくれたツールという印象で、アカウント運用やデータ分析初心者の方でも、わかりやすいと思います。
PCからもスマホからも閲覧可能です。
有料版だと競合アカウント分析や予約投稿も出来るようになりますが、一気に値段が上がる印象なので、無料ツールの範囲で活用するのが良さそうです。
- 無料プランでも十分活用できる機能が搭載
- PCからもスマホからも閲覧できる
- CSVによるレポート出力で集計作業の工数を削減
- 過去の投稿データを収集するので利用初日から活用可能
- 有料に切り替える際は、トライアル期間があるので安心して試せる
- Freeプランだと1アカウントしか管理できない
- 有料版は他社サービスと比べると少し物足りない
SINIS(有料)※無料プランあり
SINIS(サイニス)は、Instagramのインサイトデータを管理・分析するツールです。
期間指定での比較・使用したハッシュタグの一覧や投稿件数、いいね数などの確認といった基本的な分析が可能です。
また、競合アカウントの分析やハッシュタグ分析もできるので、Instagramの分析で特に重視すべき4つのポイントを網羅的にチェックできるツールです。
また、自動生成で作成できるレポート機能が便利で見やすいので、企業アカウントとしてInstagram運用している方におすすめです。
無料で試せるLITEプランもありますが、インサイトデータ管理しか使えないので、基本的に有料プランで利用することをおすすめします。
- 形式が選べる分析レポートを自動で生成してくれる(Excel形式・PPT形式)
- PCから閲覧可能
- CSVによるレポート出力可能
- 有料プランは過去データ閲覧が無期限
- 無料プランではやや物足りない印象
- 月額MAXプランは、100,000円/月と高め
SocialDog(有料)※無料トライアルあり
SocialDogsは、X(Twitter)、Instagram、Facebookアカウントを一元管理できるSNS運用ツールです。
主要機能の多くがX(Twitter)の運用をサポートするものとなりますが、Instagramのアカウント分析も十分行えます。
予約投稿機能もあるので、効率的なインスタ運用が行えるでしょう。
Instagramに特化したツールと比べると、やや物足りなく感じますが、X(Twitter)向けの機能がとても充実しているので、X(Twitter)の運用をしながら、Instagramも活用している企業の中の人向けのツールです。
基本的には有料プランで利用するツールですが、無料のFreeプランも用意されています。
Freeプランは、X(Twitter)非対応で分析可能期間が2週間と短いですが、Instagramアカウントであれば使えるので、ダッシュボードの見え方などを一度確認してみるのも良いでしょう。
- X(Twitter)アカウントと一緒に管理できる
- PCから閲覧可能
- 予約投稿可能
- Instagram用として使うには物足りない
- 投稿分析ツールとして使うならBusiness(月19,800円)以上のプランになる
\ 全プラン7日間無料トライアル実施中! /
CCX social(完全無料)
3つの有料プランで提供されていた、Instagram運用支援ツール「MASAI」が、2022年12月1日にリニューアルして完全無料のInstagram分析ツール「CCX social」として提供が始まりました!
運営元の株式会社ライスカレーが培ったノウハウを、社会に提供していくプロジェクトとして無料でサービスを提供しているとのこと。
今やInstagramはインフラツールになりつつあることを感じさせる心意気に、感動です!
インサイト分析やベンチマーク分析、ハッシュタグ分析はもちろん、業界トレンド分析も5業界すべて確認可能となり、個人利用だけでなく企業アカウントの分析ツールとしても非常に優秀です。
これ全部無料でいいんですか?!という充実ぶりです!
レポート機能はβ版ですが、自分が見たいデータをドラッグ&ドロップでレイアウトして、Power Point形式またはPDF形式で出力することが可能です。
さらに、気になる機能が「初速分析(β版)」というもの。
発見タブへの表示ランク付けの重要要素の一つとなる、投稿への反応の速さが確認・分析できる機能として、2022年11月にリリースされました。
フィード投稿後の各指標データ(インプレッション数・リーチ数・いいね数・保存数・動画再生数)の72時間(3日間)の推移が確認・分析できる機能ということで、Instagram運用を最適化させてきたい方におすすめの分析ツールと言えるでしょう。
【参考】https://mas.ai/event/news-release-20210614
完全無料での提供になったことで、インサイトを連携できるアカウント上限が5アカウントまでになりましたが、一般的な企業や個人でのInstagram運用であれば、そこまで気にならない制限かと思います。
- 全ての機能が完全無料で使える
- PCから閲覧可能
- 閲覧期間も無制限
- 主要数値だけでなく、業界トレンド分析もできる
- 見れる数値が多いので、分析初心者には情報過多に感じるかも
- インサイトを連携できるアカウント上限が5アカウントまで
インスタ分析・まとめ
今回は、Instagram分析で重要な4つの指標と、おすすめ分析ツールをご紹介しました。
- エンゲージメント分析
- フォロワー分析
- 競合アカウント分析(ベンチマーク)
- ハッシュタグ分析
分析ツールに関しては、完全無料で使える「CCX social」が一押しですね!
実は、このブログ記事を書くまでは、INSIGHT SUITEを使っており、
「無料で使うならINSIGHT SUITEがおススメ!」という結論で書こうと思ってました。
というのも、Instagramの分析ツールについて以前リサーチしたのが2022年9月で、その頃は「CCX social」は「MASAI」という有料ツールだったからです。
今回も、有料ツールの参考例として「MASAI」を取り上げようと思って調べたら、まさかの完全無料化になっており、全く違う結論にたどり着きました(笑)
結果として、素晴らしい無料分析ツールをご紹介できる記事に仕上がったので、とても満足しています!
早速、私もCCX socialの新規登録をして、自分のアカウントを連携させてみました。
しばらく使ってみて、レビュー記事にまとめられたら良いなと思ってます。
Instagramのアカウント運用をされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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